2011-05-27

NIKKEI Archives <Urban sports>.

<ストリートカジュアルとは一線を画す、個性的で上質なアイテムのアクセント>
『アーバンスポーツでファッションを遊ぶ』
 
パンチの効いた色や柄、斬新な素材など、この春は意外性のあるデザインのアイテム展開が目に付く。ならば、旬のスタイルとして取り入れない手はない。大人の装いとして、全身を定番で無難にまとめるのもいいが、あえて遊びやシャレを感じるアイテムを使い、さらりと着こなす。それこそ、今の時代らしいお洒落の楽しみ方だ。
 今シーズン、特に注目すべきはアーバンスポーツ、つまりスポーツカジュアルだ。本格派、高機能のマウンテンパーカやバックパックが飛ぶように売れている一方、正統派のスーツスタイルをスポーツブランドのスニーカーや小物でハズすコーディネートも街でよく目にするようになってきた。トレッキングやハンティング、サーフィン、ゴルフなど、ファッション誌に踊るキーワードも、その流れを裏付ける。確かに最近のアウトドアウェアやアスレチックウェアはファッション性が高い。街着としても十分使えるし、機能や素材の洗練によって着心地もいい。
 
コーディネートを見て欲しい。遊びやシャレを感じる旬のアイテムを、潔く、大胆に、そして贅沢に使って、流行が続くカジュアルなスポーツスタイルをアレンジした。ポイントは大人の目線。いくら振り切ったカジュアルとはいえ、そこは勢いだけの若年のストリートカジュアルとは一線を画したい。
 アート感覚溢れる宇宙柄のナイロンジャケットに、カシミア×シルクのセットアップを合わせ、足元は側面にペイントが施されたヒップホップなスニーカー。小物には、見慣れたペイズリーでもチェックでもない新鮮な絨毯柄のストールをチョイス。さらにポップウォッチ感覚のクロノグラフとビッグサイズのドラム型ボストンを合わせてみた。
 色、柄、デザインなど、どのアイテムも個性が強く、単体のプロダクトとしても非常に面白いが、ただそれだけではなく、ロロ・ピアーナやセルジオ・ロッシ、アラン・シルベスタインなど、老舗ブランドや上質な素材のものを意識してセレクトした。これらが、カジュアルに華を添え、スタイルを格上げしてくれるのだ。
 こういった自由度の高いスタイルでは、年齢なんか気にせず、進取の気性を発揮して、どんどん冒険したい。ファッションにおいて、“仕分け”よろしく「遊びはムダ」とバッサリと切り捨てるのはナンセンス。自分のキャラクターに似合う色や柄、そしてテイストは、選択肢を増やすためにも常に模索し、発見するココロを大切にしたい。

ゴアテックススペース柄ジップアップパーカ(ジースター ロゥ バイ マーク ニューソン) カシミア×シルククルーネックニット、カシミア×シルクニットパンツ(ともにロロ・ピアーナ) コットンプルオーバーシャツ(イタリア インディペンデント) ラムレザーハイカットスニーカー“ファーストラウンド”(セルジオ・ロッシ×プーマ) アクリルニットキャップ“ユベントス”(ナイキ) シルクプリントカーペット柄ストール(E.マリネッラ ナポリ) 腕時計“MARINE 20 KRONO”(アラン シルベスタイン) デジタルカメラ“GR DIGITAL III×STUSSY”(ステューシー) カーフレザーダッフルバッグ(ヴァレクストラ)

Posted by  onodahitoshi

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