2013-04-15

Gotham City Boy.

「ゴッサムシティの実業家ブルース・ウェインのシグ二チャーが織り込まれたジョルジオ・アルマーニのネームタグです。まさにメンズファッションにおいてのファンタジーとは、リーボックのエイリアンスタンパーのように、浮世離れした画作りよりもきっとこういうことを指すのだと思います。件(くだん)についてはTHE RAKEの最新号で組まれていたアルマーニの特集で、『ダークナイト』の劇中衣裳のことして知りました。

トム・フォードのボンドスーツのようなライトグレーのスーツにタブカラーなど見た目に誇張したコーディネイト・ディテールこそありませんが、その鍛え抜かれたバトス(肉体)でアルマーニのスーツを着て執事に皮肉を言われるながらもランボルギーニにドカッと乗るあのブルース・ウェインの姿は、バットモービルに乗りジョーカーと交戦するバットマンの時よりもタフネスでクールにと映ります。リチャード・ギアが着るアメリカンジゴロのアルマーニもハンサムナローでよかったのですが、ジェネレーションY世代の僕にとっては、ネガティブヒーローが着るこちらのアルマーニのスーツのほうが幾分と身近なものに感じます。さして、モード・オブ・モードとしての貫禄のスーツは、フィルム越しに観ても随分と違うのかもしれませんが。ちなみに、現在メンズモデルにとって、ジョルジオ・アルマーニのキャンペーンモデルに起用されること自体トップモデルの称号をもらったも同然で、通常モデルの倍、もしくはそれ以上にギャランティがハネあがるみたいです」。

Posted by  onodahitoshi

2013-04-11

Bad Icon or Good Icon.


「スティーブ・マックイーンとスポーツカーが心底嫌いでしようがありませんでした。幼少時、父に付き合い何十回と観させられたマックイーン主演の映画『大脱走』。何度みてもエンディングはいつも同じで、コツコツと抜け穴を掘り続けた主人公のマックイーンは最後の最後でトライアンフのTR6で国境越えを試みるも見事、脱走は失敗に終わります。(脱走までの)プロセスは地味であれミッションをこなしてこそ主役であってヒーローでなければならないにも関わらず、何とも後味の悪いマックイーンのバッドエンドに、子供心にほどほど嫌気がさしたものです。そのマックイーン狂の父によく連れていかれたのが晴海の『東京モーターショー』です。走ることも乗ることもなく、ひたすらに車を観るためだけの催し。ただただ車を観ることの何がそんなに楽しいのか、はて、子供の僕にはさっぱり理解が出来ず、しかも父にとっては最新のスポーツカーを目当てにいく展示会です。当時流行ったラジコン漫画の影響でウィリス・オーバーランド社の軍用ジープが「世界でかっこいい車」だと狂信する小学生にとって、アスファルトの上しか走れない軟弱なスポーツカーは有り難味ゼロの対象でしかありません。しかし、人間にとって好き嫌いの感覚なんてものは実に気まぐれです。ある時、ふとしたタイミングでスイッチが切り替わったとたん、それまで嫌いでしようがなかった対象が、浸水するタイタニックの如く溺愛する逆転の存在となり、嗜好の渦の中に没頭する自分がいることに気づきます。ファッションイメージのソース増幅のため『華麗なる賭け』を反復的に繰り返して観てることが常(つね)だったり、ピニンファリーナの名車フェラーリ・ディーノからイタリアンデザインの素晴らしさに陶酔してみたり。どうやらトラウマ的に嫌いだったその裏には、新たなる嗜好の世界が広がっていることが分かり、どうやらその魅力の味を知ってしまったようです。さて、そんなマックイーンとスポーツカー。今では羨望の憧れになったことはもはやいうまでもありませんが、そんな未来の恩恵を与えてくれた父こそまず一番に感謝しなくては存在なんだと思います」。

Posted by  onodahitoshi

2013-04-08

The Great Gatsby.

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「20’sのジャズエイジは、数シーズン前、ウィメンズシーンで話題になったキーワードです。メンズにおいて解釈は少々難しいですが、それは今のラルフ・ローレンの世界観そのままといえばもっとも分かりやすいものなのかと思います。上流階級のエゴイスティック全開のムード。そして、オリジナルから40年経ってからのリメイク。今から、公開が大変楽しみでなりません」。

Posted by  onodahitoshi

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