2015-10-28

Present.

VOGUE TUMBLR

ことメンズのファッションの話。

 

80年代、90年代のファッションがメインカルチャーだった時代のことを思うと、今の時代の、日本のファッションの王道はまるっきり別なものとなった気がする。

 

 

では、時代の王道、大衆の中で成立するファッションは今、どこに軸があるのか。

 

 

ナポリのスーツにきれいなブロードシャツで揃えたドレススタイルなのか、それとも、シルエットもそこそこのデニムパンツにシャンブレイシャツぐらいのさらっとしたカジュアルなのか。さらにもっと、細分化されたスタイルを追いつつ、派手にレイヤードをしたり、キャラクタライズしたサングラスをかけたりと超個性的なスタイルなのか。いや、もっさりとしたオーバーサイズのシルエットで、もさっとしたワイドパンツを穿くことなのか。もとい、そもそも論としてライトニング系のアメリカンカジュアルなのか。

 

 

そんなことを考えつつ、いつも結果として思うのが、大衆(マスマーケット)を無視する余りに、変にツイストしたり、捻ったり、あーだこーだと思案して、大衆無縁の“ファッション妖怪”に陥っては、今の時代、確実にダメだということに辿り着く。

 

 

メンズファッションにおいてのパーソナルを考えると、嗜好で固められた“ファッションの妖怪化”は年齢を増すことに、”強個性”の塊となり、超マニアックで、異質な存在にしかみえて他ならない。それもさらに度が過ぎるとただ見苦しく見えるだけで、ここ日本において、それは英米の上流階級の興じるエキセントリックな洋装とも、本気の成り上がりを賭けた西海岸のBボーイの思考とも違う、ただの異分子となる。

 

 

堅い服、柔らかい服ぐらいをさじの加減にして、時にスタイルにスポーツやアウトドアや音楽といったカルチャーの嗜好を忍ばせたりや、いい素材からラフな素材まで生地の着心地を味わったり、イタリア製や中国製やアメリカ製といった生産国の違いをあえて楽しんだりするほうが、事実、今の時代、ずっと健全で自然で、格好良く見える。

 

 

例えそれが、ネイビーのスコットランドメイドのニットセーターにシルエットも程よくトップスと同色に近いジョガーパンツにブラックのヴァンズの現行物なんて、洋服狂の人たちからみれば普通過ぎて味気ないものでも、大衆の中では、もう十分に個性が際立っていて、しごく見栄えは良い。そんなスタイルに、さらっと普段よりも少し着丈の長いコートを羽織った日には、もう抜群に洒落て見える。

 

 

大衆の中で、世の中で、共感を得るファッション。

 

 

とかく今は、誰が見ても『健全』がお洒落であって、『大衆の共感』を覚えるスタイルが世の王道のファッションに違いない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Posted by  onodahitoshi

2015-10-27

Art.

 

 

ST/Venice30

先週の撮影。

大変幸運なことに、エド・ルシャ(EDWARD RUSCHA)の本物のアートピースと共に、ファッションシュートを行うことができた。

現代アートとハイブランドとのマッチング。モードなエディトリアルストーリーが、得てしてラグジュアリーなファッションヴィジュアルに昇華したことに間違いはない。

このタイミングでこんなにも素晴らしい撮影ができたことに、関係者の皆様に深く感謝、御礼の意を込めてー。

Posted by  onodahitoshi

2015-10-27

knit.

21

1

メンズの話。

 

今の時代、“サライチ”でニットセーターを着ている、ただそれだけで、お洒落だ。
時代のファッションとして、十分ポイントはついていると思う。

だれもがフランネルのシャツ一辺倒だったメンズファッションにとって、トップスの嗜好がネルシャツからニットセーターに転換しただけで、それはもう見栄えは良くみえる。

さらには畔(あぜ)やアランなど編み地、白やボルドーといった色目、またはサイズバランスを工夫して少しこだわって着こなしてくれたら、それはもう最高レベルなこと。または、インナーに白のタートルを合わせたり、同色またはトーンの近いシャツを合わせたり、裾口からカットそーやTシャツを出すだけで、もっと上級テクニックになる。

 

ただ逆に、マニアックに、「なにか足りない」からと、妙な色気を出して、そこからプラス、酋長のようなインディアンジュエリーや首元にバンダナなどは重ねてほしくはない。ごくシンプルな足し算ならいいが、ニットの良さをぶち壊すような無駄な掛け算だけはご法度であって、元より、ファッションが好きすぎるあまりにマニアックになってしまうことが、そもそも今っぽくない気がする。

 

ラグジー過ぎないラムズウールあたりのものを、ナチュラルに“さらっと1着”で着こなすだけで良くて、そこにはなんの味付けもいらない。

 

Posted by  onodahitoshi

2015-10-26

Styling.

JOE MCKENNA(ジョー・マッケナ)

先日、撮影の現場で来日中の招聘モデルから問われたこと。
「アルマーニのトップスにジルサンダーのトラウザーズ、それにコンバースのオールスターを合わせるのが、日本のファッション誌だとクールなのか?」
どうやら、理解のないままに、とある媒体でそういう組み合わせのコーディネイトをさせられたらしい。
ハイブランドのムードに寄せるべきか、それとも、足元に合わせたスニーカーのカジュアルなテイストに合わせるべきかー。
結局、その撮影で彼は、「最後までよくわからなかった」といっていた。
ハイブランド、カジュアルブランドについての認識の相違と、一番の『現場悪』はよく分からないミックスの落とし所にあったのかもしれない。
問われた内容について、彼自身の腑に落ちない部分はよく分かるが、まずインターナショナルのエディトリアル撮影では、よほど『狙い』のない限り、そんなスタイリングはしないんだろう。
当然、この『狙い』というのが重要であって、スタイリストチームやエディトリアルの制作側の共通認識、リファレンスの問題にはなるだろうが、そもそも論として、チームの要であるモデルにそんな疑問を抱かせては、いい撮影はできないと思う。
ミックスコーディネイト、プロとしての、今一度考えるべきところだ。

Posted by  onodahitoshi

2015-10-24

Words.

ESQUIRE_1

ESQUIRE

『フレアーパンツの正式名称は、ブーツカットフレアー』と、当時ビームスだった松山(両三)さんが的確に訂正し、それをファッションのインタビュー記事として堂々と掲載していた2000年頃のブルータス。

メンズのファッション、ディテールへのこだわりも大事だが、それ以上に表記、表現のこだわりも相当に大事である。

カシミヤなのか、カシミアなのか。

モヘヤなのか、モヘアなのか。

tefu blogのtefu氏は、僕によくそこを指摘してくれる。

話は変わるが、先日モデルフィッティングの際に、若いアシスタントが「『シューホーン』使いますか」と、すっと手渡ししてくれた。

この感じがいい。

『靴べら』ではない、自然に口に出たこの『シューホーン』という表現が最高に気持ちよかったのはもはやいうまでもない。

Posted by  onodahitoshi

2015-10-22

70s.

GUCCI_MEN

VOGUE

コアなファッション云々。

モードの現在。

70sブームが本格的に到来とはいえど、メンズにおいては、フリンジやボヘミアンといったことでもなさそう。

メンズ的な70sアイテムを挙げるなら、MA-1、ブッシュパンツなどのミリタリーウェアに、ジャージなどのスポーツアイテム、バンダナが例えば。

白のロールカラー(タートルネック)のニットセーターやネイティブアメリカンのシルバーアクセサリーといったものは、その中でも特に大本命といえる。

そもそも、グッチやロエベが牽引している、このムードー。

ただ、ジェンダレスとか、メンズがボウブラウスを着るとなるとそれはもう別の話であって、そうなると個人的には少し苦手である。

さて、リーバイスでいう、517、646あたりのブーツカットフレアなシルエットの、再びブレイクは果たして来るのか。

ひとまずは、VOGUE NIPPONのアレッサンドロ・ミケーレのインタビューを読み込みながら、しばし静観。

Posted by  onodahitoshi

2015-10-12

Essential.

STEVE

Mc GEORGE

ケーブル編みのニットセーター。

スコットランドメイドの「McGEORGE」

嗜好としてのメンズのファッション。

エターナルというべき逸品。

Posted by  onodahitoshi

2015-10-05

JSB.

ben-stiller-terry-richardson

週末。

三代目 J SOUL BROTHERSの東京ドーム公演へ。

ボリューム満点のエンタテイメントとファンの熱気。

熱狂が誘う、混沌の世界。

当然ながら、ファンたちのスタイルが目の中に飛び込む。

コスプレイのようにメンバーのファッションを上手く真似る男子。

特に、ブロックチェックのシャツの着用の高さ。

レッド×ブラック。

ブラックのスキニージーンズに合わせたり、腰にラフに巻いたりー。

Posted by  onodahitoshi

2015-10-01

TF.

TOM-FORD-2015-SS-LONDON-MENS-RTW-5

先日、撮影で一緒だったコレンティン

TOM FORD(トム フォード)の2015SSのコレクション/ルックモデルから、前回のジル・サンダーではエクスクルーシブとして。

興味深く聞けたのが、そんなTFのルックブック撮影の様子。

ビハインド・ザ・シーンについてー。

現場を体験したモデルから訊く、貴重な撮影裏の模様。

Posted by  onodahitoshi

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Hitoshi Onoda

Profile

  • Stylist
  • Fashion Director

CHOICE:02

Cotton White Rib Socks.

CHOICE:01

Folding Hanger Rail.

ファッションデザイナーの仕事がわかる本 著・小野田 史

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